失敗しない防犯カメラの選び方:種類・機能から見る重要ポイント

最近、会社の防犯対策として防犯カメラを設置するところが増えています。でも、いざ導入しようと思うと「種類が多すぎてどれを選べばいいの?」「カタログを見ても難しくてよくわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
防犯カメラは一度付けたら数年は使い続けるものです。適当に選んでしまうと「いざという時に映ってなかった」「画質が悪くて誰だか分からない」なんてことになりかねません。会社や店舗では、スタッフの管理やお客様とのトラブル対応、大切な資産を守るためなど、色々な使い方があります。だからこそ、ちゃんと選ぶことが大切なんです。
この記事では、横浜・東京で長年オフィス機器や防犯カメラを扱ってきたMBE関内店が、失敗しないカメラ選びのコツをご紹介します。カメラの種類、有線と無線の違い、画質の選び方、場所に合わせた選び方まで、分かりやすくお伝えしていきますね。
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防犯カメラの種類とそれぞれの特徴

防犯カメラには色々な種類があります。どこに付けるか、何のために使うかによって、選ぶカメラも変わってきます。
屋内用カメラと屋外用カメラの違い(耐候性・暗視性能などスペックの違い)
まず一番大事なのが、「室内用」か「屋外用」かということ。見た目は似ていても、丈夫さが全然違います。
| 項目 | 屋内用カメラ | 屋外用カメラ |
| 防水・防塵性能 | なし、またはIP20程度 | IP66以上必須(粉塵・噴流水に耐える) |
| 暗視性能 | 一般的な赤外線LED | 強力赤外線LED、スターライト機能 |
| 耐久性 | 通常環境向け | 台風・雨風・温度変化に対応 |
| コスト | 比較的安価 | 高耐久仕様のため高額 |
| 適用場所 | 室内、空調管理された環境 | 屋外、軒下、駐車場、倉庫外周 |
ここがポイント:軒下など「ちょっと外」という場所に室内用カメラを付けると、湿気や虫でダメになってしまうことがあるので注意してくださいね。
固定カメラ vs 可動式PTZカメラ(広範囲を監視できる可動式の利点)
カメラには、ずっと同じ方向を向いている「固定タイプ」と、動かせる「首振りタイプ(PTZ)」があります。
| 比較項目 | 固定カメラ | 可動式PTZカメラ |
| 撮影範囲 | 固定された特定エリア | 360度近い広範囲カバー |
| 機能 | シンプル監視 | Pan(水平)/Tilt(垂直)/Zoom(拡大) |
| 価格 | 比較的安価(3万円~) | 高額(15万円~) |
| 故障リスク | 低い(可動部なし) | やや高い(可動部の劣化) |
| 適用シーン | 出入口、レジ、通路など固定ポイント | 広大な敷地、倉庫、駐車場全域 |
| メンテナンス | ほぼ不要 | 定期的な点検が必要 |
PTZカメラには、怪しい動きを見つけると自動でズームして追いかけてくれる賢いタイプもあります。ただ、動く部分があるので、たまにメンテナンスが必要になります。
ダミーカメラの活用是非(本物との併用による抑止効果と限界)
予算を抑えるために「ダミーカメラ(偽物)」を考える方もいらっしゃいます。でも正直なところ、ダミーだけに頼るのはおすすめしません。
なぜかというと
- プロの泥棒は配線やレンズを見て本物か偽物か見分けられる
- バレると「ここは守りが甘い」と思われて、かえって狙われやすくなる
- 当然ですが録画されてないので、何かあっても証拠が残らない
もし使うなら、こんな使い方がおすすめ
- ✓ 大事な場所(金庫、入口、レジ)→ 本物のしっかりしたカメラ
- ✓ 補助的な場所 → ダミーカメラで牽制
- ✓ 見た目は警戒が厳重に見えて、コストも抑えられる
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有線式と無線式(Wi-Fi対応)カメラの比較

防犯カメラ選びで一番迷うのが、「配線工事が必要な有線タイプ」にするか「工事いらずのWi-Fiタイプ」にするか、ですよね。会社や店舗で使う場合は、安定して動くことが何より大事なので、それぞれの違いを知っておきましょう。
設置の手間と安定性(無線は工事不要だが電波状態に左右される)
| 項目 | 有線式カメラ | 無線式(Wi-Fi)カメラ |
| 設置工事 | 配線工事が必要(壁穴加工など) | 工事不要、Wi-Fi設定のみ |
| 通信安定性 | 極めて安定(干渉なし) | 電波状態に左右される(壁・家電の影響) |
| 映像品質 | 高画質・リアルタイム伝送 | 帯域制限で遅延・画質低下の可能性 |
| セキュリティ | 物理接続で傍受リスク極小 | 暗号化必須(傍受リスクあり) |
| 適用シーン | 長期運用、重要エリア、高画質が必要 | テナント、一時設置、柔軟な配置変更 |
| コスト | 初期費用高(工事費込み) | 初期費用安(工事不要) |
Wi-Fiタイプは工事がいらないのが良いところですが、分厚い壁や鉄の扉、電子レンジなどの影響で電波が届きにくくなることがあります。「大事な時に録画できてなかった」なんてことになったら困りますよね。
映像品質と遅延の違い(有線は高画質・リアルタイム伝送、無線は遅延・途切れの可能性)
映像データの伝送量に関しても大きな違いがあります。近年のカメラは高画質化が進んでおり、そのデータ量は膨大です。
有線タイプは、ケーブルでしっかり繋がっているので、4Kのきれいな映像もカクカクせずにスムーズに見られます。リアルタイムで様子を確認したいなら、やっぱり有線の方が安心です。
Wi-Fiの場合、電波の調子が悪いと画質が落ちたり、映像が遅れて表示されたりします。ひどい時は画面がブロック状のノイズだらけになったり、カクカクした動きになって、証拠として使えないこともあるんです。
電源供給方法の検討(電池式・ソーラー式の稼働時間とメンテナンス)
最近は電池式やソーラー式の「完全コードレス」なカメラも増えていますが、仕事で使うには注意が必要です。
| 電源方式 | メリット | デメリット | 推奨用途 |
| AC電源(有線) | 安定動作、メンテナンス不要 | 電源工事が必要 | 一般的なオフィス・店舗 |
| PoE給電 | LANケーブル1本で通信+電源配線すっきり | PoE対応機器が必要 | 業務用の主流、増設に強い |
| 電池式 | 完全ワイヤレス、設置自由 | 定期交換の手間高所設置時の負担大 | 短期イベント、仮設現場 |
| ソーラー式 | 電源不要、屋外に最適 | 天候不順でバッテリー切れ録画停止リスク | 電源確保困難な屋外エリア |
セキュリティ面の留意点(無線通信の傍受リスクと対策)
Wi-Fiカメラで気をつけたいこと
- 電波を使うので、悪い人に映像を覗き見される危険がある
- 安すぎる製品や古い暗号化方式のものは特に危ない
- 会社の中の様子が外に漏れてしまう可能性も
Wi-Fiカメラを使うなら、これだけは守って
- ✓ 新しいセキュリティ方式(WPA3など)に対応したものを選ぶ
- ✓ 信頼できるメーカー(パナソニックなど)の製品を選ぶ
- ✓ パスワードは複雑なものにして、定期的に変える
- ✓ カメラのソフトウェアは最新版に更新する
プロのおすすめ:有線式ならケーブルで直接繋ぐので、覗き見される心配はほぼありません。安全第一なら、やっぱり有線がいいですよ。
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カメラの画質・レンズ・録画方式の選択ポイント

「きれいに映る」という感覚的な要望を、具体的な性能に置き換える必要があります。画質、視野角、録画方法は、設置目的(顔を見分けたいのか、全体の動きを見たいのか)によって最適な選択が異なります。
必要な画素数と画質(200万画素=フルHDで十分?4K高画質のメリット)
現在、業務用の防犯カメラの標準的な性能は「200万画素(フルハイビジョン/1080p)」です。これは、一般的なテレビ放送と同じ画質であり、人の顔や服装、車の種類などを見分けるのに十分な能力を持っています。一般的なオフィスや店舗の防犯であれば、200万画素で問題ありません。
| 解像度 | 画素数 | 適用シーン | メリット | 注意点 |
| HD(720p) | 約100万画素 | 倉庫の全体監視、駐車場 | データ容量小、低コスト | 細部の識別は困難 |
| フルHD(1080p) | 200万画素 | 一般的なオフィス・店舗 | 顔・服装の識別可能標準スペック | 遠方の細部は不鮮明 |
| 4K(2160p) | 約800万画素 | レジ手元、ナンバー読取デジタルズーム用 | 圧倒的精細さお札の種類も識別可能 | 大容量HDD必須高額 |
4Kカメラが特に推奨されるケース:
- レジでのお札の種類や手元の細かい動きを確認したい
- 広範囲を撮影し、後から一部を拡大(デジタルズーム)して確認したい
- 駐車場で遠くの車のナンバープレートを読み取りたい
- 顔認証システムと組み合わせたい
視野角と焦点距離(広角レンズで死角減少、ズームレンズで遠方確認)
カメラの「視野角」も重要な要素です。
狭い室内を1台でカバーしたい場合は、水平画角が100度以上の「広角レンズ」を選びます。ただし、広角になればなるほど、映像の端が歪んだり、対象物が小さく映ったりします。
逆に、遠くの特定の場所(ゲートや金庫)を大きく映したい場合は、焦点距離の長い「望遠レンズ」や、設置後に画角を調整できる「バリフォーカルレンズ」を選びます。
選定のポイント: 設置場所から「何メートル先」の「どのくらいの範囲」を見たいのかをハッキリさせることで、最適なレンズが決まります。MBE関内店では、現地調査を行い、最適な画角をご提案しています。
録画方式の違い(常時録画 vs 動体検知録画、それぞれの利点と注意点)
録画データの保存方法には主に2つのパターンがあります。
- 常時録画: 24時間365日、映像を記録し続ける方式。事件が起きる前後の詳しい流れや、何も起きていないことの証明が必要な場合に最適です。HDD容量を多く消費します。
- 動体検知(モーション)録画: 画面内で動きがあった時だけ録画する方式。HDD容量を節約でき、再生確認時の手間も省けます。ただし、動き始めの数秒が録れないリスクや、センサーの感度調整が難しい場合があります。
一般的には、「常時録画」を基本とし、検索の利便性のために動体検知のタグ付けを行う運用が推奨されます。
映像データ保存期間と容量目安
「何日分の録画を残しておくか」は、業種や会社のルールによって違います。一般的な会社や店舗なら「2週間〜1ヶ月」が目安です。
保存期間の目安(フルHD/中画質設定の場合):
| HDD容量 | カメラ1台 | カメラ4台 | カメラ8台 |
| 1TB | 約30日 | 約7日 | 約3〜4日 |
| 2TB | 約60日 | 約15日 | 約7日 |
| 4TB | 約120日 | 約30日 | 約15日 |
| 8TB | 約240日 | 約60日 | 約30日 |
業種別の推奨保存期間:
- 一般オフィス・店舗: 2週間〜1ヶ月
- 金融機関: 3ヶ月以上
- プライバシーマーク取得企業: 規則に応じて数ヶ月
- 食品工場(トレーサビリティ): 6ヶ月〜1年
ポイント:4K録画の場合、データ量は約4倍になるため、保存日数も約1/4になります。長期保存が必要な場合は、大容量HDD(6TB以上)やクラウド録画を検討しましょう。
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設置シーン別・用途別おすすめカメラ

最後に、具体的な設置場所ごとの推奨カメラ構成をご紹介します。MBE関内店での導入事例に基づいた実践的な構成です。
店舗・オフィス向け(出入口の顔認識カメラ+室内の広角カメラなど構成例)
オフィスや店舗では、従業員とお客様の動きの管理、および内部不正の防止が主な目的となります。
推奨構成
- 出入口: 逆光補正機能(WDR)付きのバレット型カメラ。来訪者の顔をはっきりと記録します。
- 執務室・店内: 圧迫感の少ないドーム型カメラ。天井に設置し、フロア全体を見渡せる広角タイプを選びます。
- レジ・金庫周辺: 手元を高精細に撮影できる高画質カメラ。音声マイク付きであれば、接客トラブルの際の内容確認も可能です。
個人宅・マンション向け(工事不要の簡易カメラや来訪者録画に適した機種)
マンション管理組合や個人オーナー様の場合、入口やゴミ置き場、駐輪場の管理が課題となります。
推奨構成
- エントランス: 見た目を損ねないドーム型カメラ。不審者の侵入を防ぎます。
- ゴミ置き場・駐輪場: いたずら防止のため、夜間でも鮮明に映る赤外線搭載のバレット型カメラ。センサーライトと一緒に使うことで、脅かす効果も高まります。
小規模なアパートであれば、SDカード録画式のカメラを採用することで、レコーダーの設置スペースやコストを削減することも可能です。
駐車場・倉庫向け(屋外対応の高耐久カメラや夜間カラー撮影カメラの活用)
夜間の無人時間が長く、盗難リスクが高いエリアです。
推奨構成
- 外周・出入口: 高耐久(IP66以上)のバレット型カメラ。夜間でもカラー撮影が可能なスターライトカメラや、強力な赤外線投光器を内蔵したモデルが必須です。
- 倉庫内全域: 死角をなくすために、PTZカメラや全方位(フィッシュアイ)カメラを中央に配置し、効率的に監視します。
業種・規模に応じたシステム選定
設置規模によって最適なシステムも変わります。
- 小規模事業者(カメラ1〜4台): 同軸ケーブルを使ったアナログハイビジョン(AHD/TVI)セットが費用対効果に優れています。すでにある古い配線をそのまま使える場合もあります。
- 中〜大規模施設(カメラ5台以上): LANケーブルを使用するネットワークカメラ(IPカメラ)システム。PoEハブを使用することで配線を簡素化でき、将来的な増設も柔軟に対応できます。
- 複数拠点の一括管理: 本社で各支店の映像をまとめて管理したい場合は、クラウド録画サービスや、VPNを使った遠隔監視システムが適しています。
まとめ
防犯カメラの選び方は、「何を守りたいか」「どのようなリスクを考えているか」によって最適な答えが異なります。失敗しないための3つの重要ポイントを振り返ります。
- 設置環境(屋内・屋外)に合った耐久性と形状を選ぶこと。
- 安定性を重視するなら有線式、設置の柔軟性をとるなら無線式を慎重に選定すること。
- 「何を見たいか」に合わせて、画素数・画角・録画期間を具体的に計算すること。
カタログの性能表だけでは判断が難しい現場ごとの条件(照明の明るさ、壁の材質、配線ルートなど)については、専門家による現地調査が欠かせません。
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